少額OKのファクタリング会社10選|審査のポイント、注意点も解説

少額OKのファクタリング会社10選|審査のポイント、注意点も解説

小規模事業者や個人事業主にとって、少額でも利用可能なファクタリングサービスは資金繰りの改善に効果的な手段です。売掛金の額が小さくても迅速に資金調達できる業者を見つけることで、事業の継続性を確保できるでしょう。

今回は、適切な業者選びから契約時の注意点まで、実用的な情報を詳しく解説いたします。

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少額OKのファクタリング会社10選

少額OKのファクタリング会社10選

まずは、少額の売掛金でも対応可能なファクタリング会社を厳選してご紹介します。各社の特徴を理解し、事業状況に最適な会社を見つけましょう。

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会社名手数料買取可能額
ビートレーディング2社間4%~12%程度
3社間2%~9%程度
1万円~7億円まで
日本中小企業サポート機構(FACTOR⁺U)1.5%~1万円~上限なし
ラボル申請額の10%1万円~利用可能
QuQuMo1%~上限・下限制限なし
ペイトナーファクタリング申請額の10%1万円~取引実績に応じて150万円まで
FREENANCE3%~10%1万円~上限なし
JPS2社間5%~10%
3社間2%~8%
3億円まで
PayToday1%~上限9.5%10万円~上限なし
OLTA2%~9%1万円~
ROBOT PAYMENT1%~10億円まで

ビートレーディング

最短50分で入金が可能な迅速対応が特徴で、買取実績は1万円から7億円まで幅広く対応しています。手数料は2社間で4%から、3社間で2%からと業界最低水準を実現しており、オンライン完結での契約が可能です。

豊富な実績があり、全国どこからでも利用できる利便性の高さが魅力です。審査スピードの速さと低コストを両立しており、急な資金需要にも迅速に対応できる体制が整っています。

少額取引であっても手数料率が優遇されており、小規模事業者にとって利用しやすい条件設定です。

日本中小企業サポート機構(FACTOR⁺U)

日本中小企業金融サポート機構が運営しているファクタリングサービス「FACTOR⁺U」では、手数料1.5%からの低率設定を実現しています。オンライン契約のみで審査が最短40分、買取額に下限上限がない柔軟な対応が可能です。

経営革新等支援機関として認定されており、資金調達以外にも経営相談や事業計画策定などの総合的なサポートを受けられます。営利を目的としない運営方針により、利用企業の負担を最小限に抑えた料金体系を採用しているのが特徴です。

小規模事業者向けの支援に特化しており、初回利用時から安心して相談できる体制も整っています。

ラボル

個人事業主とフリーランス向けに特化したサービスで、買取額1万円からの少額対応と手数料一律10%の明瞭な料金設定が特徴です。最短30分での入金が可能で、24時間365日対応のオンライン完結型サービスを提供しています。

東証プライム上場企業の子会社が運営しており、高い信頼性と安定したサービス提供が期待できます。フリーランス特有の不安定な収入状況にも配慮した審査基準を採用しており、従来の金融機関では対応が困難なケースでも利用可能です。

スマートフォンアプリでの申込から契約まで一連の手続きが完結でき、忙しい個人事業主でも手軽に利用できる仕組みが整っています。

QuQuMo

最短2時間での入金と手数料1%からの業界最安値級の料金設定で、買取上限なしの柔軟な対応を行っています。オンライン完結で請求書と通帳のみの提出で済み、弁護士監修の電子契約を採用した安全性の高いサービスです。

審査通過率98%の高い承認率を誇り、個人事業主から法人まで幅広い事業者が利用可能です。AI審査システムの導入により、従来の人的審査では時間がかかっていた手続きを大幅に短縮しています。

少額取引でも手数料負担を最小限に抑えられるため、利益率の改善を重視する事業者にとっては検討する余地が十分にあるでしょう。

ペイトナーファクタリング

AI審査により最短10分での入金を実現し、手数料一律10%の明瞭な料金体系を採用しています。1万円から利用可能で、取引実績に応じて最大150万円まで対応可能です。

事業計画書の提出が不要で、累計申請件数40万件以上の豊富な実績があります。個人事業主やフリーランス向けに特化したサービス設計により、複雑な書類準備を必要とせず、迅速な資金調達が可能です。

リピート利用により利用枠が拡大される仕組みは、継続的な取引を前提とした事業者にとっては有利な条件設定と言えるでしょう。

FREENANCE

フリーランス特化型サービスで、買取額1万円から上限なしの柔軟な対応と最短即日入金を実現しています。手数料3%から10%で、2社間ファクタリングのみのため売掛先への通知が不要です。

所得補償保険や著作権侵害補償など、フリーランス特有のリスクに対応した追加サービスも提供しています。単なる資金調達手段を超えて、フリーランスの事業継続を総合的にサポートする体制を整えているのが特徴です。

クリエイティブ業界や IT業界など、フリーランスが多い分野での利用実績が豊富で、業界特有の商慣習に対応した審査基準を採用しています。

JPS

手数料2%からの低コストで、買取額は3億円までと柔軟な対応が可能です。最短即日での入金と、対面・オンラインから契約方式を選択できる利便性を提供しています。

東京都内に拠点を構えており、経営コンサルタントの紹介など、中小企業向けのアフターサポートが充実しています。対面での相談を希望する事業者にとって、直接担当者と面談できる安心感は大きなメリットです。

複数の契約方式に対応しているため、事業者の状況や好みに応じて手続き方法を選択できる柔軟性も魅力です。

PayToday

最短30分での入金スピードと、手数料1%から9.5%まで案件に応じた変動料金制を採用しています。買取額10万円から上限なしで迅速な審査を実現しています。

オンライン完結で全国対応しており、営業時間外でも申込が可能なため、急な資金需要にも対応可能です。AI技術の活用により、従来の審査では見落とされがちな事業の将来性や成長性も評価対象に含めています。

リアルタイムでの審査状況確認が可能で、申込から契約まで透明性の高い手続きを提供しているのが特徴です。

OLTA

手数料2%から9%という料金設定で、買取1万円~と少額の利用にも対応しています。最短即日入金とオンライン契約による面談不要の手続きが可能です。

業界平均より低コストでの資金調達を実現しており、急な資金需要にも即座に対応できる体制が整っています。テクノロジーを活用した効率的な審査により、従来の金融機関では時間がかかっていた手続きを大幅に短縮しています。

継続利用により手数料の優遇措置が受けられる場合があり、定期的な資金調達を行う事業者にとって有利な条件設定です。

ROBOT PAYMENT

請求代行サービス付きで手数料1.0%からの低率設定を実現し、複数の売掛債権を一括で買取可能です。締め日から5営業日での入金で、継続利用により業務効率化が期待できます。

SES事業者向けに特化したサービス展開により、少額取引が多い業界特性に最適化された仕組みを提供しています。

請求業務の代行機能により、事務処理の負担軽減と資金調達を同時に実現できる点が特徴です。

月次での利用により手数料がさらに優遇される仕組みがあり、定期的な売掛金が発生する事業者にとって利用価値の高いサービスです。

少額の売掛金でも審査に通るためのポイント

少額の売掛金でも審査に通るためのポイント

少額の売掛金であっても、審査に臨む上で適切な準備は欠かせません。ここでは、審査に通るためのポイントについて解説しましょう。

売掛先の信用力を確保する

売掛先が大手企業や官公庁など信用力の高い組織である場合、審査通過率が大幅に向上します。ファクタリング会社は売掛先の支払能力を最も重視するため、安定した財務基盤を持つ取引先を選ぶことが重要です。

また、新規取引先よりも継続的な取引実績がある相手の方が、ファクタリング会社にとっても安心材料となり、結果として審査に通りやすくなるでしょう。

さらに、支払期日が90日以内の売掛金を選ぶことで、手数料の抑制と審査での優位性を確保できます。支払期日が長期にわたるほど回収リスクが高まるため、短期間での回収が見込める売掛金の方が好まれる傾向があります。

売掛金の妥当性を証明する

売掛金の額が自社の売上規模と釣り合っていることを、具体的な書類で示すことが必要です。過去の売上実績や取引履歴との整合性を明確に証明できれば、ファクタリング会社の信頼を得られます。

その他にも、請求書・契約書・通帳コピーなどの書類により、取引の実在性を立証することが重要です。偽造や架空取引の疑いを持たれないよう、関連書類を漏れなく準備し、一貫性のある内容で提出する必要があります。

また、希望する買取額を売上高の20%以内に抑えることで、不自然さを回避できます。売上規模に対して過度に大きな売掛金は疑問を持たれやすく、審査で不利な要因となる可能性があるため注意しましょう。

書類の準備を完璧にする

ファクタリングにおける主な必須書類である請求書と通帳コピー(2か月分)は、あらかじめ不備がないよう確認することが重要です。書類の記載内容に矛盾や誤りがあると、審査が長期化したり否決される原因となります。

また、発注書や納品書など追加書類を準備することで、取引実績を補強し審査通過率を向上させることができるでしょう。取引の流れを詳細に示すことで、ファクタリング会社の不安要素を解消できます。

なお、オンライン申請時は書類の鮮明さについても確認するようにし、虚偽申込と誤解されないように注意してください。不鮮明な画像や読み取れない文字があると、審査の担当者に不信感を与える可能性があります。

少額ファクタリングを利用する際の注意点

少額ファクタリングを利用する際の注意点

少額ファクタリングを安全に利用するためには、業者選びと契約内容の精査が不可欠です。適切な知識を身につけることで、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

悪質業者を見極める

手数料が30%を超える設定や追加費用の請求は、悪質業者の典型的な特徴です。異常に高い手数料や不明瞭な費用請求を行う業者は利用を避けてください。

また、償還請求権ありの契約条件を提示する業者は、違法業者の可能性が高いため注意が必要です。適正なファクタリングはノンリコース(償還請求権なし)が原則で、売掛金の回収リスクは買取業者が負担する仕組みです。

深夜の取り立てや契約書控えの未交付など、法令に反する行為を行う業者に遭遇した場合は、速やかに関連機関への通報を検討してください。貸金業法やファクタリングに関する法規制を無視する業者との取引は絶対に避けるべきです。

手数料の相場を理解する

少額取引では手数料率が割高になりやすく、買取額10万円で手数料10%の場合、実際に受け取れる金額は9万円となります。少額であるほど固定費の影響が大きくなるため、手数料率の上昇は避けられない傾向があります。

なお、2社間ファクタリングの相場は売掛金の8%~18%、3社間は2%~9%程度です。売掛先への通知を避けたい場合は2社間を選択する必要がありますが、コスト面では3社間の方が有利です。

また、諸経費込みの明瞭な手数料提示を求め、内訳が不明な業者の利用は避けましょう。審査費用や事務手数料など、別途請求される費用の有無を事前に確認し、総コストを正確に把握した上で、利用を検討するようにしてください。

契約内容を厳密に確認する

契約書で償還請求権の有無を必ず確認し、リコース条項が含まれている場合は違法の可能性があります。ファクタリングは債権の売買契約であり、売掛金の回収責任を利用企業に求めることは法的に問題となります。

債権譲渡通知の義務者(利用企業側)を明記した契約書を要求し、責任の所在を明確にすることが重要です。売掛先への通知義務や通知方法について、事前に詳細な取り決めを行う必要があります。

オンライン契約であっても電子署名付きの書面を保管し、曖昧な口頭説明は拒否することが重要です。後日のトラブルを避けるため、重要な条件は必ず書面で確認し、証拠として保管するよう心がけてください。

まとめ

少額対応可能なファクタリング会社は多数存在します。利用を検討する際は各社の特徴を理解し、自社に最適な選択をしてください。

また、審査通過のポイントを押さえ、悪質業者を避けることで安全な資金調達が実現可能です。特に、手数料相場の把握と契約内容について精査することで、安心して利用できるファクタリング会社と出会うことができるでしょう。

この記事を書いた人

ファクタリングの 達人編集部のアバター

ファクタリングの 達人編集部

自らの経験に基づいた、ファクタリングや与信管理に関する豊富な実績を持ち、これまでに数百社の取引をサポート。
当メディアでは企業の資金繰りに役立つ情報発信を行うとともに、中小企業向けにファクタリングのアドバイザリーサービスも提供しています。

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